コトバのむこう
ある詩人が言ったこと。
たとえば、詩の中で、「ゆうひ」という言葉を使う場合、
今まで見てきたすべての夕陽を思い出し、
いつ、どこで見た夕陽のことか、
どんな気持ちで見た夕陽のことか、
どんな色の夕陽のことか、
ぴったりとくる夕陽を見つけて、
それではじめて、詩の中に「ゆうひ」と書くんだそうです。
だから、詩人の「ゆうひ」はそんじょそこらの夕陽じゃないんです。
たった一つの言葉でも、
その言葉のむこうにあるものはハンパないんです。
だから、詩人の言葉は、ガツンとくるのでしょう。
言葉とは、不思議なもので、
相手の心の同じ深さに届くのだそうです。
つまり、心の深いところから出た言葉は、
相手の、心の深いところに届くのです。
もちろん、浅いところから出たら、浅いところにしか届きません。
同じ言葉でも、
少ない選択肢の中から選んだ1語と、
多くの選択肢の中から選んだ1語は、
重みがちがって当然。
発せられた1語のむこうには、
発せられない無数の言葉がある……
そんな言葉をいつかは見つけたい、と思っています。
娘よ、いいか、コトバってのはなあ……
だから、漢字の書き取り、一回休んでパパの話聞けって。
その漢字のむこうには何がある?
え、テスト近いって……
はい、黙ります。
Love and Peace ・・)v
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Comments
含蓄の深い、また明晰なコメントですね。
Posted by: 馬 | June 18, 2009 at 10:21 AM
頭の中にたくさん言葉が生まれ、
ほんの少しずつこぼれ落ちるように、
書いていきたいとは思っているのですが……
Love and Peace ・・)v
Posted by: ジロー | June 18, 2009 at 10:27 PM