日々文学、日々精進
ものごとは、たいてい、そう簡単にはわからないものです。
自然にしても、人間にしても、複雑だからです。
時に、わかるということは、
複雑なものを単純なものと勘違いすることだったりします。
たとえば、この頃流行りの「数値化」もそう。
学校で校長が「数値目標」を掲げたりするんです。
ものごとを数字にしなきゃわからないひとは、
実はあまり頭のよくないひとだと思うんです。
たとえば、次の問題。
愛するひとのすばらしさを、数字で表現せよ。
年齢、身長、体重、年収、血糖値、足のサイズ……
いくら数字を積み上げても、少しもすばらしさは伝わってこないでしょう。
数字は単純なんです。
人間とは、複雑な存在なんです。
だから、数字を超越する芸術も必要なんです。
経済の「新自由主義」もそう。
弱肉強食の競争をあおり、
強者に有利なルールを作り、
強者だけを生き残らせて、
強者のおこぼれで、弱者が救われる……
この超単純なコイズミ路線の行き着いた先は、
ご覧の通りの超格差社会。
単純なものは、わかりやすさゆえに、
合理的で効率的で首尾一貫してそうに見え、
受け入れられやすく、
あの「郵政」選挙で、与党が3分の2の議席を獲得したりするんです。
複雑なものを、複雑なまま、受け入れる。
単純なものに置き換えたりしないで。
わからないものを、わからないと認めつつ、
それでも諦めず、わかろうとする。
これが、文学の仕事なんでしょう。
人生は、日々文学、日々精進。
娘よ、カラマーゾフの兄弟、知ってるか?
ドストエフスキーが人生をかけて、
この複雑な人間に挑んだ傑作だぞ。
今日改めて読んで感動したぜ。
え、マンガで読んだくせにって?
うるさいっ、マンガでも難しいんだって……
Love & Peace・・)v
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