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ネクタイおばさん

クール・ビズの季節が終わり、
またネクタイを締める季節となりました。

僕はネクタイが好きなんです。
様々なデザインのものをけっこうたくさん持っています。

職場は、ネクタイをつけてもつけなくてもいいのですが、
僕は、クールビズの季節以外は、ネクタイ派なんです。

同僚から「いつもきっちりしてるね」と言われるのですが、
「いい加減がよい加減」で「がんばらないようにがんばる」のが主義の僕、
ネクタイでも締めないと、心が締まらないので、せめてものネクタイ派というわけです。

年に数回、職場にネクタイおばさんと呼ばれる女性がやってきます。
ネクタイおばさんは、平たい段ボール箱いっぱいにネクタイを詰めて、
職員室の隅にネクタイを広げ、商売を始めます。

「さ、先生、いいのあるよ。買って来な」

と、無愛想とフレンドリーの間の口調で、先生たちに話しかけます。

品揃えは、なかなかです。
ディズニーキャラがついたものから、
校長向きの渋いもの、
また、五百円のものまであります。

僕のネクタイはほとんど、ネクタイおばさんから買ったもの。
以前は、おばさんが三回来たら一回買う程度だったのですが、
いつしか、いいカモになり、毎回買わなくてはならなくなってしまいました。
おばさんの押しに、ノーと言えないのです。

冒険をしてド派手なネクタイを買ったこともあるんです。
次の日早速つけていったのですが、生徒たちに不評で、
それっきりになってしまったネクタイが、押入に何本もあります。

ネクタイおばさんは、おそらく七十才は越えているはずです。
本当なら、ネクタイおばあさんと呼んでもいいくらいです。

昨日、ネクタイおばさんが僕の職場に来たんです。

僕はいつものように一本を選びました。
「先生、いいの選んだよ。そりゃ、センスいいよ」
と、おばさんが言ってくれました。
そういえば、毎回、そういわれてきたような気がします。

「この夏は、クールビズで商売あがったりだよ」
と、おばさんは、明るくぼやきながら、僕からお金を受け取りました。
「ベルトなんかある?」
「あるよ。いいのがあるよ」
この日は、ベルトも買いました。

転勤しても、次の職場まで追いかけて、売りに来るネクタイおばさん、
また、買うからさ。
いいの仕入れといてよ。

今日、新しいネクタイで学校に言ったのですが、
誰もノーコメント。
少し、淋しかった店主でした。

Love and Peace ・・)v


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