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靖国神社の桜

今日、生まれて初めて靖国神社に行ってきました。
一度、行ってみたかったのです。
フィリピンで戦死した僕の祖父も眠っているということですから。

桜が咲いていました。
そう言えば、東京の桜の開花宣言は、
ここの桜が基準木となっているそうです。

靖国神社内の資料館にも行きました。
娘は、ちょっと編集者さんにあずけて。

僕の要望で、編集者さんの小学生のお嬢さんにも来てもらっていました。
だから、娘はその新しい友達と、楽しそうに遊んでいました。
「パパ、いってらっしゃい。ごゆっくり」、と娘。

神風特攻隊員の両親宛の遺書が展示されていました。
これから、愛する祖国のため、天皇陛下のために命を捧げる、と。
そして、靖国神社に好物の餅を持って会いにきてほしい、とも。

「咲いて散るより、散って咲け」
まさに、桜のような武士道の精神。
「武士道とは、死ぬことと見つけたり……」
日本にこんなに桜の木が多いのは、
明治以降、その精神を育てるため、国策で植樹されからだそうです。

昨日は、戦史の専門家の先生に話を聞きました。
東京裁判の全資料を一週間五時間しか眠らず読んだというすごい方。

「当時、兵隊は、死ぬのが怖くなかったのか?」
「本当に天皇のために死ねたのか?」
「生きていたい、愛するひとと一緒にいたいと思わなかったのか?」
などと、僕は先生に2時間質問攻め。

そのとき、娘は、大人しく隣で春休みの宿題をしていました。感謝。

先生はやさしい言葉で答えてくれました。

多くの兵士は、本当は生きていたかったに決まっているし、死は怖かったはず。
愛するものと一緒にいたいのは、人間なら、今も昔も同じこと。
もちろん、そんなことは、とても口に出すことをできなかったけれど。
それとと同時に、当時の教育で、国のために死にたいという気持ちもあったのも事実。
生きたい自分も、死にたい自分も、どちらも本当の自分だった、と。

悲劇は、
本来の自分と作られた自分、
その矛盾した本当の二つの自分が心の中にいること。
そして、自らその身を引き裂かれていくこと。

帰り際、動物好きな娘が、馬と犬と鳩の彫像を見つけました。
人間以外に、動物も戦争に巻き込まれ、命を落としたのです。
娘は、動物を通して、彼女なりに戦争を実感したようです。

僕は桜を見ると悲しくなるようになってしまいました。

愛するものためには、生きよ。
墜ちてでも、生きよ。

Love and Peace


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Comments

靖国神社行ったんだ、僕も行ってみたいと思ってます。
僕の今の願いはただひとつ、戦争のない世界です。
個人の思いが「国家」なんてものに押しつぶされる世の中に
決してさせないようにしたいものです。
だって、わが子には絶対そんな悲しい思いはさせたくないものね。
そのためだったら何でもできるかも。
親になって平和の意味がわかったように思います。
がんばろね。LOVE&PEACE

Posted by: tindrum | April 06, 2005 at 12:29 AM

なかなか、すごいところでした。
あの博物館は、あと3時間くらいいたかった……。

また、上京したら、行ってみたいと思います。

新学期、また新しい一年が始まりましたね。
今年は、Love and Peace 一本でいきます。

団結して、ガンバロー!

Posted by: ジロー | April 06, 2005 at 11:09 PM

東京へ行かれていたのですね。
私も先ほど東京から帰ってきました。
今日は、暖かくお堀の桜も見頃に
近くなっていました。
靖国神社の博物館は、学生時代に訪ねたことがあります。平衡感覚を失ってしまうような凄まじさがありました。
20余年の歳月を経ても博物館で受けた衝撃は、生々しく残っています。忘れてはいけない衝撃ですね。

Posted by: myu- | April 07, 2005 at 12:51 AM

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