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A small but beautiful movie.

娘が母親のところに行っているあいだ、
ずっと見たかったフランス映画を借りてきて見ました。

「夕映えの道」

僕が好きな映画は、誰も殺されない映画。
ありふれた人間が主人公の映画。
大きな事件が起こらない、日常の映画。

まさに、そんな映画でした。

舞台はフランスの下町。
主人公は、四十代キャリアウーマン。
離婚歴あり、子どもなし。
そして、若い恋人がいます。

そんな彼女が、ある時、
貧しく一人で暮らす90才近い老女と出会います。

仕事も充実して、恋も充実している主人公。
しかし、なぜか老女のことが気になり、
仕事と恋のあいまをぬって、
老女のもとに通い、身の回りの世話をするようになります。

いつしか、頑固だった老女が主人公に心を開き、
継母にいじめられたり、息子も生き別れたりと、
不幸続きだった人生を語り始めます。

二人の親交は、静かに、ゆっくりと、深まっていきます。
最後に、老女が主人公に言う言葉。
「今が一番幸せよ」
そして、主人公も言葉を返します。
「あなたの幸せが私の喜びなの」
その時、老女は、とてもきれいな涙を流します。

人生は、恋と仕事があれば、それで充分だと思っていました。
しかし、あと一つ必要なものがあるのでしょう。
それは、誰かのために無償で何かができること。
恋も仕事も、結局は、自分のため。
自分のためだけに生きては、人生は決して充たされないのでしょう。

この映画は、超低予算で作られた小さな映画。
監督は脚本も書き、主人公の元夫役でも出演。
隣人の女優に主演を頼み、その恋人役に監督の息子を起用。
心に染みる音楽は近所のギタリストに作曲と演奏を頼み、
ロケもすべて監督の家の近所で、ハンディなデジタビデオカメラで撮影されました。
映画の中の主人公が暮らす部屋は、なんと実際にその女優が暮らす部屋。
この映画の原作のタイトルが「よき隣人の日記」というのもうなずけます。

主人公はとても魅力的な女性でした。
まさに僕の好きなサラダ系、
凛として背筋が伸び、きちんと暮らすひと。

まさに、A Small but Beautiful movie でした。

まだ、僕は映画の中にいるような気分です。

Peace ^^v

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