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ロード・オブ・ザ・リング

アカデミー賞総なめという映画、見てきました
ⅠとⅡも見たんです。

二年前の春、いよいよ離婚するというとき、
娘と僕の祖母と三人で見に行きました
娘は、三時間の超大作、飽きずに見ていました。
そのころ、娘は情緒不安定で、
僕がずっと抱っこして歩いていきました。

去年の春も、同じメンバーで行きました。
その時は、娘は、ちゃんと自分で歩きました。

今年も、またもや同じメンバーでした。

実は僕、この映画あまり好きじゃないのです。
とにかく戦ってばかりで、長いし……。登場人物多すぎるし……。
僕は途中で寝てしまい、娘に起こされました。

娘は、とてもおもしろかったと、日記に書いていました。

祖母もこの映画には感動して、何度もよかったと言っていました。
祖母は、二年前に比べ、耳が遠くなり、
台詞はほとんどわからなかったそうです。
(日本語吹き替え版を見に行ったのです)
途中、二回トイレに行き、居眠りもしていました。
シングルマザーだった祖母は、若い頃、
休みの日は必ず映画を見に行ったのだそうです。
そのため、映画は全部見なくてもちゃんとわかると言います。

今日、風邪と言い張り学童を休んだ娘は、
終始、雨の中、僕たちをおいて、一人先を歩いていました。

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離任式

ついに、離任式。
僕はまず、生徒たちにお礼を言いました。
情けないことかもしれませんが、
僕はずいぶん生徒たちに助けられてきたからです。

二年前、シングルファーザーになり、
人生最大のピンチ、もうダメか……とも思いましたが、
そんなとき、一番頼りになったのは、生徒たちでした。

仕事が終わらず、学童から娘を連れて学校に戻っても、
いつも生徒の誰かが娘と遊んでくれました。
僕のクラスの生徒たちも、娘のことを気にかけてくれ
修学旅行に連れてくるようにとも、言ってくれました。

そのおかげで、娘は僕の学校に行くのが大好きになりました。
娘にとっても、僕の転勤はつらかったようです。
高校生になったら、僕と一緒にこの学校に通うと言っていましたから。

とにかく、そんな生徒たちのおかげで、
なんとか、教師のお仕事もやってこれました。
感謝、感謝です。

僕は転勤は別れだとは、思っていません。
ただ、働く場所が、ちょっと違うところになっただけ。
人間関係が切れたわけではないですから。

それでは、僕の生徒たちよ、Peace (^_^)v 


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風邪の週末

せっかくの日曜日、
僕たち親子は、風邪でうちにずっといました。
娘は九度以上熱を出してしまいました。
昨夜、遅くまで、飲み会につきあわせてしまった……。
とても、反省しています。

今日も飲み会がありましたが、もちろん、キャンセル。
今日は、一日、娘の召使いとして、がんばりました。
飲み物を運んだり、氷枕を変えたり、布団をかけなおしたりと。
娘は、そのたびに、「ありがと」と力無く言いました。

昨日は、昼間、僕が寝ていました。
娘は、ここぞとばかりに、マンガを読みまくり。
いつもは僕がうるさく言うので読めないのです。

明日は、僕も娘も、離任式で学校です。
娘は休ませます。
僕は転勤でお別れのスピーチがあるので、行ってきます。

娘は二年生になって、留守番ができるようになりました。
娘が寝ていて、僕が仕事の時は、職場と家を何度も行ったり来たり。
この前、娘が風邪で寝込んだときは、1日4四回も出勤しました。

明日の花見と飲み会とカラオケも、キャンセルかな。

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バイオリン⑨

発表会が近づくにつれて、
娘は僕がうるさく言わなくても練習するようになりました。
僕も、ビビリまくっていたので、練習に精を出しました。

僕と娘は、ライバル。
僕は娘よりうまいと思っていますが、
娘は僕よりうまいと思っています。
励まし合うより、けなしあって、練習します。

娘が母親に会いに行ったとき、発表会の服を買いました。
もちろん、請求は僕に。
真っ黒なノースリーブワンピースと上着。
高価でしたが、ちょっとシックで決まっています。

娘は合奏とソロ。
僕は合奏だけ。
娘は合奏を捨てたようで、ソロだけ真面目に練習しました。

そして、発表会。
娘の母親も来ていました。祖父母を連れて。
僕の一族は、母が代表で最前列で見ていました。

娘の演奏の時、僕はとても緊張していたのですが、
娘は、ニコニコしながら出てきて、無事に演奏を終えました。
そして、最後に合奏。
僕はあれだけ練習したのに、何度もミスしました。
娘は、あまり弾かないで、笑顔でキョロキョロ。

終わってから目を潤ませた母がやってきて
一言、僕に言いました。

「ジローの生き方は、間違っていない」

僕の演奏はほめてもらえませんでしたが、
とてもうれしくなりました。

  ・・・・・ Fin ・・・・・

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飲み会の条件

この前、飲み会に誘われました。
僕を含む転勤する職員の送別会に。

僕はあまり飲み会が好きではありません。
酒はやめてしまったし、
煙草で煙たいし、
酔っぱらいとは、話のリズムがあわないし……。
酔っぱらいのひとって、妙に間が長いでしょ。
こちらの顔をじっと見て、沈黙が続く……、耐えられません。

僕は三つの条件を出しました。
①遅れること。(娘とバイオリンのレッスンのため)
②子連れであること。(娘と僕はセットのため)
③ノンアルコール。(娘に酒を禁じられているため)
すべての条件がクリアされるなら、参加すると言いました。
もちろん、幹事は「それでもいい」と言ってくれました。

そして、娘とその飲み会に行ってきました。
一人分の料理を二人で食べました。
夕ご飯を作らなくてすみ、ふだん食べられないものを食べられて、
ラッキーでした。

せっかく誘ってくれたのに、条件提示は失礼かとも思いましたが、
これからは、このスタイルで行くことにします。
無敵のシングルファーザーを目指します。

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捨てられないもの

この春、転勤なので、今日は引っ越し準備。
といっても、家を引っ越すわけではなく、机の引っ越し。
今の職場から、次の職場へ。

引っ越し作業は、基本的に捨てること。
いろいろ出てきました。
書類や本、カセットテープ、フロッピー、CD-rom……
そして、写真が何枚も。
捨てまくりました。
本当に必要最小限のものだけ、持っていくことにしたのです。

時に、捨てようかどうしようか迷うものもありました。
たいてい、思い出の品です。
でも、捨てました。
過去にすがって生きるのは、嫌いなんです。
前へ、前へ、振り向かず、前へ。

そんなことを思いながらも、
捨てられなかったものがありました。

それは、結婚前につきあっていたカノジョの手紙。
カノジョとは、高校時代に出会い、
一緒に受験勉強して、同じ大学に行き、
社会人になっても、三年つきあっていました。
カノジョと別れ、結婚したとき、
その手紙の置き場所に困って、
職場の引き出しに十年近く隠しておいたのです。

また、次の職場に持ってっちゃいます。
過去にすがっているわけでないのですが……。

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なんにもしない日

昨日は、娘がおでかけ。
朝から夜まで。
ということで、一日、まるまるフリーに。
しかも、一人で。
ひさしぶりのことで、僕は前の夜から興奮気味。

いちおう仕事もあったのですが、
転勤の準備とか何とかと言って、
サボり。

娘を送り出し、
朝食をきちんと作り、
すぐに昼になってしまい、
昼食を適当に作り、
すぐにティータイムになってしまい
コーヒー豆をひいて、ドリップ。
そして、すぐに夕方になってしまいました。

僕はいったい何をしたのだろう?
テレビを見たり、パソコンいじったりしたのは覚えてるのですが……

結局、なんにもしない日、でした。
しかし、
なんにもしないこと、
それこそ、いつもできないこと!
まさに極上の休日だったのです。
そう思うことにしました。

娘の迎えに行きながら、
それでも少し悔しいので、
途中、バジルの種を買いました。
記念すべき休日の記念に。

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コンサートにて

先日、こんな田舎に世界的なバイオリニストが来ました。
隣町のママさんコーラスの十周年記念コンサートに
ゲストとして呼ばれた来たのです。

もちろん、娘と見に行きました。
席は自由だったので、当然、一番前のど真ん中。

最初にコーラスがあって、そして、出てきました。
世界的バイオリニストが。
8歳の時には、すでにロシアへ留学。
ちなみに、娘も8歳。

まさに情熱のバイオリン。
曲が終わると、観衆から拍手より先に、
ため息が漏れました。
情熱的な演奏が終わった後の、心地よい脱力感。
今までに感じたことのない感動でした。

その時、一緒にバイオリンを習う同志である娘は…
隣りで、熟睡。
生意気に足を組んでスヤスヤ。

途中、そのバイオリニストのトークがありました。
「音楽はリラックスして聴いてください」
この間に娘を起こそうと、身体を揺すっていると
「眠ってもいいんですよ」
と、語りかけられ、観客に大爆笑されてしまいました。
ようやく目を覚ました娘は、まだ寝ぼけていて、
そのとき、何が起こっているのか分からないようでした。
とにかく、その後は起きて聴いていました。

そのバイオリニストは、歌も上手で
最後に、オペラを一曲歌ってくれました。
なんとマリア・カラスの弟子だったとか。

目を覚ましてからは、娘も感動したようでした。
帰りの車の中で、オペラを鼻歌で歌ってました。

彼女の歌もバイオリンも、
激しい情熱的な人生に裏打ちされているようでした。
それゆえに、感動を与えることができるのでしょう。

僕は、そのコンサートに行って、
啓示を受けました。

やはり我が家の主食は感動だ、と。
感動のない人生など、もはや考えられません。
僕も激しく情熱的に生きようと決めました。

Passion(^^)/

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会合

僕が飲み会に行くときは
たいていついてくる娘ですが、
会合などにも、ついてきます。

先日は、新進気鋭の大学教授の講演会に行きました。
娘は隣で、僕のパソコンでDVDを見ていました。
これまで何度も見た「ハリーポッター」
娘はこれが楽しみなのです。
四時間くらいの会合なら、平気でおとなしく映画鑑賞しています。

このごろでは、僕が娘と行くと、
コンセントの近くの席をわざわざ空けてくれます。
娘がDVDを見ることを知っているからです。

娘は僕と出かけると、モモちゃんと呼ばれます。
僕の本の中で
主人公の娘がモモという名前だからです。
本名は違いますが、モモと呼ばれても、娘は返事をします。
僕が言い聞かせたのです。

先日の講演の間
僕は何度もうとうとしてしまい、
そのたびにヘッドフォンをつけた娘に突かれました。
このごろ僕は、会議などでは、必ず居眠りしてしまいます。

講演が終わり、
僕がまだ意識もうろうとしていると、
講師の大学教授がこちらのほうにやってきました。
そして、僕たちの前で、立ち止まったのです。
「モモちゃんですね。読ませていただきましたよ」
娘は、モモとして、かしこまって挨拶していました。
僕は、穴があったら入りたくなりました。

「パパはいつも寝るんだから」
そういう娘もコンサートでよく眠っているのですが……

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キャンピングカー

離婚が避けられなくなった春
僕と娘が憧れていたものがあります。
キャンピングカーです。
二人で見た映画に出てきたのです。

僕は娘と二人で、
どこか遠くへ、ひたすら遠くへ
何日も、旅に出たくなったのです。

二人で、実際に、行きました。
キャンピングカー屋さんに。
展示場のキャンピングカーすべてに入ってみました。
娘と大いに盛り上がりました。

そして、数ヶ月が過ぎ……

僕たちは、念願のキャンピングカーを手に入れました。
実は、ただの普通のワンボックス型の軽自動車。
シートを倒すとベッドのようになるのです。

当初の理想とはかなりかけ離れていますが、
僕たちはけっこう気に入っています。

大晦日は、紅白を見てから、娘と海辺に行きました。
車の中で、毛布にくるまり、一夜を明かし、
初日の出を見たのです。
沖縄に行くときも、朝早くの飛行機に乗るため
キャンピングカーで前泊。

僕たち親子の売りは、機動力。

もう春休み。
また、キャンピングカーで、旅に出ようかな。

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情熱的な喧嘩

二回目の発表会まで
あと十日と迫ったこの前のレッスン。
その日は初めてピアニストにあわせて、
娘がバイオリンを弾きました。
僕と先生が見守ります。

「おお、ちゃんと、弾いてきてるなあ」
と、先生が感心しました。
娘は弾きながら、僕のほうを振り向き、ほほえみます。
「これだけ弾ければ、大丈夫だ」

娘の楽譜を見たとき、先生が驚きました。
「おいおい、破るなよ」
僕と娘は、顔を見合わせて笑いました。

先生は何が起こったのか、だいたい想像がついたようです。
「激しくやったの?」
「はい」
そう、激しく。情熱的に。
僕は照れ笑い。

三日連続、大喧嘩しての練習。
一日目は、おなかが痛い。
二日目は、足が痛い。
三日目は、指が痛い。
娘は、そう言いましたが、僕は完全無視。
僕は「弾け」と怒鳴り、
娘は泣きながら、弾きました。
その三日目に、娘が怒って、楽譜を投げてきました。
その時、破れたのです。
それでも、僕は無視。
ただ一言、「怒っても、泣いても、弾け」

その日、娘は先生にほめられて、ご満悦。
僕たちは肩を組んで帰りました。

明日はいよいよ二回目の発表会です。

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喧嘩

僕は娘とほんとによく喧嘩します。
今日も喧嘩したから、三日連続かな。

今日は娘もがんばって、
僕にいろいろ投げつけてました。
僕は絶対に手を出しません。
出したら、直にお尻ペンされますので(2/11「暴力の連鎖」参照)
怒鳴るだけ。
娘も手を出しません。
泣き叫ぶだけ。
お互いに暴力はやめたのです。

娘が本当に怒る狂うと言います。
「なんでパパなんかと暮らさなきゃいけないの?」
さらには
「パパよりママのほうが好き」

この殺し文句を言われたときはどうするか?

無視に限ります。

僕はそんな言葉には、もう慣れっこ。
それで動揺するようでは、まだまだ甘い。
だてにシングルファーザー2年もやってません。

知らん顔していれば、
今度は、娘が言い過ぎたと反省するようです。

うちは、どんなに激しく喧嘩しても、
寝るまでには必ず仲直り。

だから、安心して、思いっきり喧嘩できます。

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越冬

シングルファーザー1年目のベランダ。
春に朝顔の種をまき、夏に花を楽しみ
秋に別れを惜しみ、冬に枯れた蔓をリースに。
それだけ。

シングルファーザー2年目。
ベランダの植物たちも増え
初めて越冬にチャレンジしました。

冬を越せず枯れていった植物たちもたくさんいました。
まだ夏のうちに、僕の手違いで枯れていった植物たちもいました。

チューリップの球根を秋に買いました。
冬を越さないと咲かない花。冬を越すから咲く花。
僕はそのことに感動しました。
冬の間、少しだけ顔を出して、
じっと寒さに耐えているその姿に
僕は何度励まされたことか。

さあ、春。
チューリップがその姿を現し始めました。
冬にじっとしていた植物たちも動き始めました。

今日、新しい苗や種、鉢やハンギングバスケットを買ってきました。

さあ、シングルファーザー3年生に進級です。

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喧嘩の翌日

娘が喧嘩をして帰ってきました。
一つ年上の女の子と。
その子は、同じアパートに住み、
一緒に学童にも通い、
僕とお父さんとは同僚。

……………………。

娘のわけのわからない説明を
えんえんと聞くと
おそらく、ささいなことで喧嘩になったようです。
それにしても、激しくやりあったみたいでした。

娘は悩んでいました。
仲直りしたいようです。
交換日記もやっていたそうですから。
娘の日記にも、仲直りしたいと書いてありました。

はたして、今朝。
僕たちはまたぎりぎりに起きて、
あわてて朝食、支度……。

ピンポーン。

あまりに娘が遅いので近所の子が呼びにきてしまったのです。
その中には、あの子が……。
一瞬、緊張しました。

ところが、何事もなかったように、
その子は、「大きな袋持ってくんだよ」と。
そして、娘は「あ、そうだ。道具持ち帰りだ」
などと答えてました。
娘たちは声をそろえて「いってきまーす」

ふー。
さ、僕も出勤の支度にとりかかるかな。

世界中の喧嘩してる人たちも、仲直りできますように。

Peace (^_^)v

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召使い発言

僕は娘に時々言うんです。
「パパは召使いじゃない!」って。
娘はけっこうひとづかい荒いんです。

料理、洗濯、掃除……
娘が絶対世話をすると言って飼ったハムスターの世話まで。

そう言えば、別れた妻にもよく言われました。
「私は召使いじゃない」、と。
そんなこと思っていませんでしたが、
今思えば、そう言われてもしかたがない行動をしていました。

僕はこれではいけないと
娘にいろいろやらせることにしました。
まず、ごはんをよそうこと。
洗濯物を畳むこと。
ハムスターの世話も、おもちゃの片づけも。
時に、洗い物や、部屋の片づけ。
娘がいろいろできるようになって、僕は喜びました。

そんなあるとき、娘が僕に言いました。

「パパの召使いじゃないんだよ。自分でやって」

いまだ進歩のないジロー's カフェ店主でした。

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バイオリン⑧

発表会
これほど、おそろしいものありません。

娘は、一人で、一曲弾くことになりました。
うちでの練習にも気合いが入ってきました。
毎日、三、四曲練習するのですが、
その曲だけ、意気込みが感じられました。

僕は合奏に参加することになりましたが、
その他大勢の中の一人で、少し安心。
それでも、音楽の発表会に出ることなど
僕の人生の計画には入っていなかったこと。
「大変なことになってしまいましたね」
 と、僕が言っても、先生は笑顔で
「いいの。いいの。音楽は楽しく」
 僕は楽しめなくなっていました。

合同練習が始まりました。
僕と娘は、緊張しまくって、練習会場へ。
すると、大人も子どももいました。
娘と同じ時期に始めた子どもも何人かいました。
僕のように、始めたばかりの大人もいて、ほっとしました。

練習が始まっても、
音符の読めない僕と娘は、
みんなの演奏を聴きながら
バイオリンを持っているだけ。
「先生、これは、大変なことでしょう?」
 と、僕が言っても、先生は
「まだ、一ヶ月もあるんですよ」
 と、ニコニコ顔。

僕はビビリまくっていましたが、
娘は、なんだか楽しそうでした。

発表会で
いったい娘に何を着せたらいいのだろう?
見当がつきません。
そんな新たな問題も出てきました。

まだ一ヶ月、
いや
もう、一ヶ月……

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冬木立

車を運転していたら
並木道を通りました。
一枚の葉っぱもない木々たち。

僕は昔から
冬の木立が大好き。
逆光に見る真っ黒な樹影
冬の青空にまっすぐ突き刺さるような……
僕に絵心があったのならきっと描いていた光景。

身に余るものをすべて捨てきったシンプルさ
捨てさることでいっそう美しくなる冬木立。

今、じっと力を蓄えているのでしょう。
外からは見えないドラマが
幹の中、根を張る地下で、展開されているに違いありません。

春には木漏れ日
夏には木陰
秋には紅葉、そして落葉
そのため
今は、じっとして
しかし、美しくたたかっている冬木立。


僕も少しは贅肉を落とさなくては……

Peace (^_^)v

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シングルファーザー論

このごろ、シングルファーザーが
テレビや映画で出てきますよね。
たとえば、「僕と彼女と彼女の生きる道」
NHK連続テレビ小説では、「まんてん」「こころ」
映画では、「アイアムサム」「たそがれ清兵衛」「ロボコン」「ニモ」
などなど。

時代が「シングルファーザー」をテーマに選んでると思うんです。

うちで、きちんと、家族を愛する男性。

男性をうちに帰すには、
今の日本
シングルファーザーという設定しかないのでしょう。

女性の社会進出
それに不可欠なものは、
男性の家庭進出!

先週「プロジェクトX」を見ました。
コンピュータをつくったすごい「男」の話。
もちろん感動しました。
でも、あれだけ働いたら、うちでの時間はなかったんだろうな。
そのひと、51歳で、突然死。
おそらく、過労死でしょう。

…………………。

これを英雄視していいのでしょうか。
そもそも、英雄の対義語は?

シングルファーザーは早くうちに帰ります。
でも、仕事は、当然、やらなくてはなりません。
しかも、長時間労働・休日出勤を厭わないひとたちと
勝負しなくてはいけません。
生半可じゃ、勤まりません。

「たそがれ清兵衛」は、
たそがれ時になると、すぐうちに帰りますが
実は…
剣の達人。

僕も、とりあえず、ペンの達人でも目指そうかな。

(・・)V Peace.

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バイオリン⑦

あいかわらず僕も娘も音符を読めません。
それでも、何本目の弦か、どの指を使うか
印を楽譜に書けば
音符が読めなくても弾けるのです。

半年が過ぎました。
十曲くらいは、弾けるようになりました。
四十五分のレッスンの間、
バイオリンをずっと持っていても、
以前のように腕と背中が痛くなるようなことはなくなりました。

秋になり、先生から発表会があると告げられました。

ドキリ。

「発表会があれば励みになるから」
 と、先生が言いました。
「よし、がんばれ」
 と、僕は娘の背中を叩きました。
 すると、先生が言いました。
「お父さん、何言ってるの?」
「え?」
「お父さんもがんばるんですよ」
 今度は、娘が
「パパもがんばるんだよ」
 と背中を叩いてきました。
 先生はにっこりと笑顔です。娘も笑顔です。

 僕だけは、フリーズしていました。

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バイオリン⑥

きらきら星をどうにかクリアすると、
ちょうちょ、こぎつねこんこん、むすんでひらいて……
一曲ずつ進んでいきました。

先生が「よし弾けるなあ」と言うと、
次の曲に行けるのです。

先生がそうと言うと、
娘が振り向いて、ピースします。
これが一番うれしい瞬間です。

三十代半ばにもなると、
自分の成長を感じることはほとんどありませんが、
バイオリンでは、初心者だけに
それを日々実感することができるのです。
これも快感です。

けっこう難しいと感じる曲でも
娘と喧嘩しながら毎日練習していると
そのうち弾けるようになります。

一歩ずつだけど、確実に前へ。
あきらめないで、確実に前へ。

後ろは振り向かず、確実に前へ。

そう、前へ、前へ。


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芸術至上主義

娘が二年生になったとき
バイオリンを始めたこともあって、
一年の目標を「芸術至上主義」にしました。

感動こそが我が家の主食!
と、コンサートに行ったり、本をたくさん買い込んだり、
感動に、お金と時間と労力を惜しまないことにしたのです。

ところが……
一学期の終わり
通信簿をもらいに小学校に行って、
担任の先生とお話しして、びっくり。

娘は、算数がまったくできなくなっていたのでした。
先生は、そのことをコンピュータを使って、
きっちり、視覚的に、冷酷なまでに教えてくれました。

うちに帰って、娘に簡単な足し算を口頭できくと
娘は、なんと、指を使って計算し始めたのです。
一年生のときに、計算カード使って
あんなにがんばったのに……
二桁の計算も暗算できたのに……

そこで進路変更。
算数至上主義。
夏休みは、びしびし、毎日ドリルをやらせました。
娘はよく泣きましたが、僕は鬼になりました。
沖縄旅行のときも、ホテルでやりました。

そう言えば、僕も数学な苦手です。
でも、数学が得意なひとと仲良くなるのは得意です。
仕事など、やってもらうのも、得意です。
ひたすらおだてて、あなたなしでは僕はだめと思わせるのがコツ。

二学期になり、学校が始まると
バイオリンと日記で忙しくなり、
娘も僕のように生きていけばいい、と思うようになりました。

娘は、ひまさえあれば、お絵かきします。ときに工作も。
そう言えば、通信簿で唯一よかったのが、図工でした。

今日、娘が僕に言いました。
「パパ、目をつぶって」
僕は言われたとおりにして、手を差し出しました。
「いいよ」
算数のテストでした。
二枚あって、二枚とも百点!

僕たちは抱き合って喜びました。
今年の目標も芸術至上主義で行くことにします。

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春の気分

ときどきまた寒くなったりしますが、
確実に春は近づいていますよね。
特に、朝、それを感じます。

僕は学校で働いているので、
春には特別な思いがあります。

卒業で、別れ。
入学で、出会い。
クラスがえで、新しい友だちに出会ったり、
また、新しい自分に出会ったり。

春はリセットの季節。

僕のシングルファーザーデビューも、春でした。
娘は、幼稚園を卒業、そして小学校に入学。
僕は、新入生の担任教師に。
もう目がまわるほどの忙しさ。
でも、それで気が紛れたりもしました。

かぞえきれないほど
言ったり、聞いたりした言葉。
「おめでとう」

その春、一緒に働くアメリカ人の同僚に
離婚したばかりだ、と言いました。
そしたら、彼は、笑顔で

Congratulations!

そう、新しい人生は、喜ばしいものなんです。
多少の困難が待ち受けていたとしても。

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お酒

娘は僕がお酒を飲むのを嫌います。

僕が宴会に行くときは、
このごろは、たいてい娘がついてきます。
そして、いつも言うのです。
「飲むなよ」

だから、お酒、やめちゃいました。
どうせ、もともと強くないし。
晩酌したら、小説書けないし。

宴会には、車で行って、
夕食代わりに二人で料理を食べて、
二次会には行かず、さっさと帰ってきます。

昨夜、娘は母親のところに泊まりに行っていました。
僕は冷蔵庫に何ヶ月も置いてあった缶ビールを見つけ
ひとり、ベッドで、飲みました。

ひさしぶりに飲むビールは、けっこうおいしかった!

密かな楽しみを見つけました。
また、娘が泊まりにいったら、こっそり飲もうと思います。
月に一度の、ささやかな冒険です。

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パパっとライス

離婚を間近に控えて、
ほとんどの週末は娘と二人で過ごすようになりました。

僕が初めて作って
娘と一緒に食べた夕食のメニューは
今でも覚えています。

ご飯は、「パパっとライス」。電子レンジでチンするご飯。
真ん中で、二つにパカッと割れるすぐれもの。
「パパと食べるからパパっとライスだね」と、娘。

ホットプレートを出してきて、
豚の細切れ肉を焼き、
テーブルの上に丸ごと置いたレタスを一枚ずつちぎって、
手巻き寿司のように、肉を巻いて、
エバラ焼き肉のタレをつけて食べました。

そのおいしかったこと、おいしかったこと。
その味は、忘れられません。
でも、今同じものを食べても、おいしいとは思わないんだろうなあ。

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バイオリン⑤

僕もついにバイオリンを手に入れ、練習をはじめました。
娘がやっているのを見ているときは、
簡単そうに見えたのですが、
自分がやってみると、なかなか大変。
レッスンの後は、腕がだるくなり、背中一面が痛くなりました。
これがずっと続くのかと思うと、ぞっとしました。

うちでの練習が大変です。
毎日やらなくてはならないのですから。
ただでさえ、六時に迎え、それから夕食、宿題、日記、入浴…
と、いっぱいいっぱいのところに、
バイオリンの練習という新たな日課が入ってきたのです。

娘は、常に、フェアであることを、僕に求めます。
だから、娘に練習させるには、僕も練習しなければいけません。
もちろん、毎日、練習しました。

娘はいつも疲れて帰って来ます。
そんな娘に、バイオリンをやらせるのは本当に大変。
疲れれば、眠くなる。眠くなれば、怒りっぽくなる。
怒りっぽくなれば、すぐに泣く。

バイオリンがうちにやってきて、
喧嘩が増えました。
このままでは、たった二人の家庭がこわれてしまう……。

そのとき、「ルック・アップ」の連載が始まったばかりでした。
仕事を終え、ご飯を食べ、バイオリンを終え、
日記と宿題をやらせ、風呂に入れ、寝かしつける。
それから、執筆…。

まさにプロジェクトX状態。

そして、ジローは奮い立った…
悩んでいる暇などなかった…
家族が寝静まった夜、パソコンに向かった…

♪かぜのなかの~す~ばる~

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映画「たそがれ清兵衛」

「たそがれ清兵衛」が話題になっていました。
シングルファーザーが主人公と聞き
僕は絶対に見に行くことにしました。
映画館の情報を調べると、その日が上映の最終日。

平日でしたが、娘を少し早く迎えに行き、映画館へ。
車で一時間。
夕食は途中のラーメン屋。

映画の台詞はなまりがすごくきつく、
娘が理解できなかったので、
僕が同時通訳をしました。

たそがれ時になれば、清兵衛は、つきあいを断り、まっすぐ帰る。
うちには、二人の娘と老いた母が待っている。
そして夜は、内職もする。
あるとき、再婚をすすめられて、
娘の成長を見ているのは植物を育てるように楽しい、
と言って断る。

僕はもう完全に感情移入。
チャンバラ映画は、殺るか殺られるか、緊張感があってシンプル。
娘も、前屈みになって、スクリーンに見入っていました。
この映画は、アニメ以外で娘が見た最初の記念碑的映画となりました。

冬休み、「永遠のマリア・カラス」を一緒に見にいきました。
僕がどうしても見たくて。娘もついてきました。
世紀の歌姫の人生、とても感動しました。
娘は、どれだけ字幕の漢字が読めるか勝負していたようでした。
娘に感想を聞くと、意外にも、おもしろかった、と。
これは娘が見た最初の字幕映画、またもや記念碑的映画。

映画って本当いいですよね。

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バイオリン④

もう耐えられなくなってきました。
娘のレッスンの間、後ろで座って、ずっと見ているのが。
退屈で、退屈で。
それでも、我慢しました。二回。

そこで、先生に相談。
「先生、後ろで見てるだけじゃ、つまらないんですが…」
「ううん、そうだなあ。やってみますか?」
僕は、大人用のバイオリンの費用をききました。
「・・・・・・・・・・・・」
と、僕。

娘とバイオリンのコンサートに行きました。
プロは違いました。
まず、バイオリンを持って、立っているだけですごい。
オーラが出ています。
最初の音を聞いただけで、僕たちはすっかり魅了されました。
もし、娘がバイオリンを習っていなかったら、
こんなに感動しなかったでしょう。

その日は、バイオリンのレッスンがありました。
コンサートが終わってから教室に行くと、
先生がバイオリンケースを僕に差し出して言いました。
「お父さん、これどう?」
中古のバイオリン、値段は射程圏内。

当然、即決。

その日は、すっかり先輩気取りの娘と
それぞれ自分のバイオリンを持って、
うちに帰りました。

ジャンプ!

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好きなもの

娘の好きなものはいろいろありますが、
中でも好きなものは、消しゴムです。
「消しゴムいっぱいあると落ち着くんだよね」
と、娘はしみじみ言います。
すごくたくさん持っています。
引き出しには、消しゴムがいっぱい。
筆箱にも最低三つは入っています。
一番好きな消しゴムは、練り消し。粘土のようなもの。
よく指先で練りながら歩いています。

そう言えば、僕も小さい頃
消しゴム大好きでした。いっぱい集めてました。何百個も。
一番好きだったのは、スーパーカー消しゴム。
毎日、ガチャガチャ(お金を入れて回すとカプセルが出てくる)やってました。

そういえば、娘もガチャガチャが大好き。
週五百円のこづかいは、だいたいガチャガチャに消えます。
娘が働くようになったら、最初の給料でパパに何か買ってと頼んだら
即座に断れました。
給料は全部百円玉にして、
ガチャガチャをするのだそうです。

先日、スーパーカー消しゴムのことを話したら、
「パパ、今、その消しゴムどこにあるの?」
と、いつになく真剣な表情で、娘が聞きました。
ずっと昔に捨てたというと、ひどく怒られました。

以前、お互いの葬式の話をしたことがあります。
僕の葬式には、バイオリンを弾いてほしいと頼みました。
娘が先に死んだら、望みはただ一つ。
棺を練り消しでいっぱいにすることだそうです。
これが僕たちの遺言です。

好きなものに理由が?

そんなもの、ありませんね。

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バイオリン③

バイオリンはまず持っているのが大変そうでした。
弓もなかなかうまく持てないようでした。
バイオリニストのあの凛とした立ち姿からはほど遠い……。
一回目のレッスンは、バイオリンの持ち方だけで、
ほとんど終わってしまいました。

先生は、やさしくて、あきらめないひとでした。
できなくても、叱ったりせず、じっと待つ。
なかなかの指導者です。

見ていると、簡単そうなのに
娘がなかなかできなくて、
僕は少しイライラしてきました。

初めての曲は、きらきら星。
うちで練習してくるようにと
先生が言いました。

「よし、毎日、練習だ」
と、僕が言うと、先生は
「まあまあ。お父さん」
そして、笑顔で娘に
「音楽は、楽しく」
と言いました。

そう、音楽は楽しく。

昨夜、なかなか練習しない娘にぶち切れて、怒鳴りまくり、
大げんかしてしまったジロー's カフェ店主でした。
(もちろん、すぐ仲直りしましたけど……)

Peace (^_^)v

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散歩

いつも早足で歩いていた頃、
過労で倒れたことがあります。
突然熱が出て下がらず、入院。

退院して、うちでのんびりしていたら、
当時まだうちにいた妻に追い出されました。
娘と。掃除の邪魔だから、と。

娘は散歩の名人。
次々におもしろいものを見つけます。
タンポポの綿毛。
S字に固まったミミズ。
かわいい花を咲かせた道ばたの草。
テントウ虫やトカゲ、釘やネジまでも。

それらに感動する娘に感動しました。
ゆっくり歩けば、たくさん落ちてるんです。
感動するものが。
いつもは見向きもしないで、通り過ぎてるだけで。

子どもの歩調で歩くことって、大切なこと。

今日は、なかなかバイオリンをやらない娘に
ぶち切れて、怒鳴りまくった店主です。

あのときも、職場復帰したら、また走り出したなあ。

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バイオリン②

娘が二年生になるとすぐ、
初めてのバイオリンレッスンに行きました。

僕はこの一年のテーマを、ジャンプに決めました。
見る前に跳べ。どうなるかわからないけど、思い切って、ジャンプ!

娘はとても緊張しているようでした。
僕は恐怖さえ感じていました。
それと恥ずかしいような気もしました。

レッスンは、毎週、金曜日、五時半から三十分。
金曜日は、五時になると、
仕事が終わっても、終わってなくても
ダッシュで学童へ迎え、そのままレッスンへ行くことになりました。

先生は、
若いお姉さんだと信じて疑わなかった僕たちの予想に反して
おじいちゃん先生でした。

レッスンが始まりました。
僕は後ろで座って見ていました。
学校帰りで体操服姿の娘が
バイオリンを持っている姿は
とても現実とは思えませんでした。

to be continued. Peace (^_^)v

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